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フランス車 整備 販売 CHESTERFIELD

プジョー ルノー シトロエン大好きな店主によるよくありがちな修理日記です

ボルボ 故障探求 パート2?

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このボルボ、現在わかっている不具合は先に記載しているとおりλランプの点灯と水温の上昇がある。
今回は水温の上昇を診て見ます。

まあ通常、水温が上がるのはサーモスタットの不具合が多い。
これは他工場にて交換済み。
でも疑う。

なべでグツグツ、サーモを茹でる。おいしくおいしくおいしくなーれ!
と唱えながらじっと見つめる。
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テスターを使って何度からサーモバルブが開放されるのかを見る。

サーモを確認すると87度の設定になっている。
でも90度を過ぎないと開放しない。
それにバルブの芯がずれているように感じる。
交換したほうがよいかも?



せっかくなので水温センサー(メーター)も新旧茹でてみる。
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抵抗値に差が出た。でもこの程度はあるし、純正のメータではあんまり誤差は出ない。
でもせっかくなので新品交換。

ボルボの部品は比較的安価なので助かる。
どーせ今まで一回も交換されていないし、とにかくきちんとした初期化をしないと本当の不具合は発見できない。

交換後、チェックすると水温は高いまま。
走行してないのに水温計はレッドに向かって一直線!
心臓に悪いのでエンジンを切る。

電動ファンつきの通常の車ならば電動ファン、およびリレー、レジスターを疑うがFRボルボの場合、カップリングファンがエンジンの軸からダイレクトに駆動されているため基本的に無視できる。
もちろん、真夏でエアコン全開で使用している場合にはその限りではないけど。

カップリングファンをチェックする。
温間時には抵抗が少なくなるがちょっとその度合いが大きく感じる。
冷間時にはそれなりの抵抗を感じる。
念のため交換する。徐々にしか変化がない部品はやっかいですね。
かつてランサーでカップリングファンの異常で水温上昇が見られた。
このような部品の場合中古品は同じようにやれていることが多いので新品使用。
後から思い出したのだが交換する前に針金でグルグル巻きにして確認すればよかったがウオーターポンプをすでにはずしてあったためできなかった。
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そして基本にかえって水の流れを確認する。

ラジエターを触ってみるとアッパーホース付近は非常に熱いがロアホース付近は冷たい。
冷やしているので当たり前と思われるが実際はもっとあったかくならないといけない。
水が流れていない?
どこかが詰まっていて流れないのか?

まずラジエターを疑う。
すでに以前純正社外に交換されていたが念のためはずして水を流して確認。
多少の垢が出たくらい。問題ないと思われる。

次に水路のつまりを疑う。
アッパー、ロアーホースをはずし、サーモのもはずし水の流れを確認。
問題ない。
ラジエターを元に戻しサーモだけ抜いたままでホースをつなぎ水道水のみ注入して確認する。
今回はあくまで実験なので水だけにしたけど実際の使用には絶対だめ!!
あっという間にさびるよ。
たとえばどっかからクーラントがもれていて水だけを足していた場合、一年かからず冷却系がすべてだめになりますよ。
ある人は「俺の車はヘッドもブロックもオールアルミだから大丈夫!!」といっておりました。
へー、全部アルミなんだ!とあえて聞き流しましたがエンジンの中の冷却系には鉄の部分が多々あるのを知らないのでしょうか?
確かに純水が一番冷却効果がありますがやめてほしい。ていうかぜったいだめ!!
また、冷却効果を求めてかクーラントを必要以上に薄めて使用する人がいるけど何でマニュアルに適正な濃度が書いてあるか考えてね?
こんな裏技的なことを平気で書いてあることがありますが間違ってます。これは断言しますよ。
水温が下がらないのはほかに原因があるからです。
もしくはラジエター自体のキャパシティーが足りないか?だったらあっているものに交換すればいい。
そのときの出費はそれなりになりますが後々の修理することを考えたらたいした金額じゃない。
だってそのときにはエンジンOHか最悪は乗せ換えですよ。
それとせめて2年ごとにはクーラントは交換してね。(ロングライフクーラントはマニュアルに従って)
きれいだから大丈夫!じゃないから。

オイルと匹敵するくらい大事なことなので大きく脱線しました。ごめんなさい、、、

サーモを抜いてみてみると当たり前ですが水温はあまり上がらずラジエターもきれいに暖かい。
やっぱりサーモが疑わしい。
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今回、ウォーターポンプも交換しました。
もともとアッパーシールが劣化していてそこからもれていたし、ずいぶんと交換してないようなので交換しました。

最終結論ではやっぱりサーモか!という感じですがそこまでの過程が大事なんです。
たまたま交換したら直った!というのはやっぱり修理ではない。
そこまでの理論があって初めて修理。私はそう考えます。

部品をここまで交換すれば治って当たり前!と思われますがすべてお客様には随時確認しながらの交換です。
お客様が覚悟を決めていただいたからこそできた修理です。感謝します。

ところで今回の大震災の影響で物流がうまくいかず修理はストップ。
それにラムダランプの点灯の件もあるのでパート3に持ち越しか?
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