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フランス車 整備 販売 CHESTERFIELD

プジョー ルノー シトロエン大好きな店主によるよくありがちな修理日記です

ボルボ 再び!!

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ボルボ、、、また帰ってきたんです。

今回はどうやら納車後100キロくらい走ったらλランプ(1-2-3)が点灯したようです。
当店でも70キロくらいは試走したのに、、、、、、がっかりです。

しばらく触る気にも気にもなれなかったんですがやるしかない。がんばりましょう。

念のため放置後、リセットをして50キロくらい試乗してみるとλランプがつかないんです。
なんだこりゃ?と思い、しばらく足代わりに使用してランプの点灯を待つ。

3日くらいしてやっと点灯。
本来なら点灯を喜ぶべきではないのだが修理していないものが直るわけではないので点灯が正解。

ここまでしてからの点灯なので基本的に水温センサーの異常とは考えずらい。
ましては症状的には突然タコメーターが暴れだしてアイドリングが乱れるという症状。
一回症状が出てλランプが点灯してしまえばエンジン自体はいたって快調。

さすがにしばらく悩みました。配線図が欲しい!!
いや、それよりもいっそ専門店で直してもらおう、とも考えました。
ネットで調べてみると、水温センサーの信号線をECUに割り込ませるようです。
私もそれは考えました。

でも、いまいち腑に落ちないのは水温センサーがもしもだめでもタコメーターに異常が出るくらいのアイドル不調は考えずらい。せいぜいリッチに振ってカブリ気味になるくらい。
実際、プラグを点検してもとてもいい状態。ランプさえつかなかったらとても調子はいい。

症状だけを見て取ればスピードセンサーやイグナイター、コイルが怪しい。
イグナイターは交換済み。コイルは点検して異常なし。
スピードセンサーはほかのお店で交換しているようだ。請求書にはのっていた。
なんだろー?

待てよ?もしかしたら電気系に問題があるのかも?念のため、アース線を見直してみよう。

PAP_0327.jpg
実験としてアース線を2本だけ追加しました。
基本、ノーマルと同じ取り回しであくまでもノーマルが劣化している可能性に対して有効なように取り付けました。

アーシングではありません。
アーシングなんかしたって車は速くなったり燃費がよくなったりしません。
しいて言うなら電装品がよく動くくらいです。
これには理由があります。
抵抗値が下がると運動量は上がります。これはご存知ですね。よってたとえばパワーウインドが速くなったりはします。

でも車自体は速くなりません。
中には純正を外して馬鹿みたいに太いケーブルでアーシングしている人がいますがまったくの無駄。
というかむしろ危ない。自己満足だけならいいが危険ですよ。
メーカーはほぼ?無駄なものは付けないし、必要以上のものは付けません。ちゃんと計算されているし、意味のないものは必要ないからです。メーカーは馬鹿じゃない。
世の中にはどうやらアーシング信者なる者たちが存在しているようですので怖いですね。
自己責任としてはいいのですが問題があるので付けないほうがいいですよ。
ましてや新車に近い状態だったらまったく無駄どころか悪くしている可能性が高い。

今回はほかにもプラグコードを昔はやった自作ノ○ジータイプに変更。
以前BX用に作成しておいたものが出てきたので使ってみる。
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これがまた、ぴったりと付く。
もともと、以前社外品に交換したのですが適当にあったものから装着したんで取り回しがいまいちだったんです。
この手の物は果たして効果はあるのか?実験してみる。

以上を試した結果はもともとエンジンは調子よかったので特別変わらない。
ただ、坂道は力強く感じる。もしかしたらフラシーボ効果かも。燃費を測定したいね。
プラグのやけ具合は非常に良好。

その後150キロくらい試走してもλランプは点かない。
念のため日をずらしてさらに70キロくらい試走。点かない。

ここまででいったん納車する。
納車前に今回やった内容を言わないでテスト走行をお客さんにしてもらうと非常に調子がいいとのこと。よかったよかった。
でも今回やったのはあくまでも実験が多い。
お金も手間賃とガソリン代くらいしかもらっていない。
お客さんの承諾を得てしばらく乗ってもらいました。

その結果は、なんと、1週間くらいしたらまたもや点灯とのこと。
でも最長の結果となりました。
それも今度点いたのはスピードセンサー!!です。
やはりとなるか、それとも更なる泥沼にはまるかは今度の預かりまでのお楽しみ。はぁー、、、、、、
 

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ボルボ240 故障探求 完結編!!

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前回、サーモを変えてみるとどうなるか?と書いておきましたが結果
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82度の開弁温度のサーモでここまで水温は下がりました。
以前はレッドゾーンぎりぎりだったのでこれでよしにします。
ただ、できれは後付けの水温センサーで確認すればよかったんですがほぼ新品のホースを切断するのに抵抗があったのでやめました。だって私は貧乏性なんです、、、、
でもね、その代わりといっては何ですが一個サーモを加工してみました。
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かわいいでしょ?ニコニコマークです。
当然の結果ですが水温の上昇はわずかとなり使用はできませんでしたが、、、
個人的にはもう少し温度上昇が見られるかと思ったんですが、、
機会があれば穴を一個とか二個での加工にチャレンジしたいですね!

ただ、いろいろしてきて一つ違和感がありました。
それは何でボルボのサーモの水の通り道は小さいかです。
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右はシトロエン系のサーモです。
こんなに穴の大きさが違います。
もしかしてスウェーデンは非常に寒いので大きな穴のものを使うとヒーターが効かなくなるのかも?
でも、日本仕様でもおんなじのを使っているようだしなぞはつきません。

せっかくなんでシトロエンのサーモを実際使ってみたのですが中古だったので動きませんでした、、、
機会があればこのサーモでも試してみたいですね。
これがうまく動けば水の流動量をうまくコントロールできそうです。
そんなこんなで水温との戦いは終わりを告げたのでした、チャンチャン!!

でも、これだけじゃ終わらないんです!そう、にっくきλランプの点灯です。
もう一度基本に帰って考えます。

エラーコードをダイアグで見てみると1-2-3ですので水温センサーの異常です。
でも交換済み。
さすがに途方にくれます。

実際もうギブアップしようかと思っていましたがこれじゃ以前のボルボ専門店とおんなじだー!!
気持ちを奮い立たせ再度チャレンジ!

以前に記載したとおりイグナイターを交換したら一時はλランプは点かなかった。
交換したのは裏の畑から取ってきた中古品。
それじゃ思い切って新品交換だー!
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ここにあります。
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付属の放熱グリスを塗ってチェックすると、、、、、、点灯しない!!!
やっぱりこれかー

意気揚々と試乗に出るとやっぱり出ない。快調快調♪
こういう時っていつ点くかわかんないからすんごい緊張します。
直った直ったと思っていると今度は突然エンジンの不調。エンストしました、、、

よくもまーこんだけネタがあるよなーて感じで気分は下げ下げ、、
でもね、再始動はできる。
メーターの針が急に落ちるので失火の可能性がある。
ボンネットを開けてイグニッションコイルを触ってみるが熱くはなってない。
帰ってからゆっくり見よう。
エンジンはかかるし自宅までは普通に走ったしλランプは点いていない。

工場に着きイグニッションコイルの一次抵抗を測ると問題あり。二次抵抗は問題なし。
イグニッションコイルもだめだったのかー
シトロエンBXから拝借する。もちろん抵抗は測って問題無いものです。

そのときふと、プラグコードが気になった。
以前のショップで新品になっているがキットの自作だ。
プラグ交換をしていて作りが荒いのを思い出した。
デスブキャップから一本を取り出したとき違和感を感じた。
ゴムキャップのヌルッとした感触はあったが刺さっているような感じが無い。
キャップをめくり再度挿入を試みるがなかなか刺さらない。
無理やり入れて今度ははずしてみると、ポロッと端子がとれた。
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カシメが甘い。それにきちんとした大きさでなく収まりがわるい。
結局、できの悪いプラグコードを作ってキチンと入っていなかったようだ。
ホント最低ーな仕事だなーまったく。
こんな仕事でお金をもらっているのが信じられない。

PAP_0123.jpg
適当にあったウルトラのプラグコードとボッシュのコードで動かしてみる。
ちょっとエンジンルームが華やかになった。
以前あった振動も驚くほど減ってプラグの焼けも以前に比べるときれいだった。
思えばいろいろやってもなぜかすすけていたのはこのせいだったんだ。
早く気づけばよかったー

そのまま試乗に出る。
今回は焼く70キロの試乗です。
快適快適♪♪
ボルボってこんなによい車だったんだね?誤解してました。ゴメンナサイ、、、、、
こうして無事試乗は終え、納車の運びとなりました。
あんまりうれしかったんで以前から気になっていたシートもばらしてシートテンションもできる範囲でなおしあんこがきちんと元に戻りさらに乗り心地もよくなりました。もちろんサービスです。

やっぱり他人の仕事から疑わないと車は治らないと再認識しました。
また、ここまで修理に付き合ってくれたお客様にも感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

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ボルボ 故障探求 パート2?

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このボルボ、現在わかっている不具合は先に記載しているとおりλランプの点灯と水温の上昇がある。
今回は水温の上昇を診て見ます。

まあ通常、水温が上がるのはサーモスタットの不具合が多い。
これは他工場にて交換済み。
でも疑う。

なべでグツグツ、サーモを茹でる。おいしくおいしくおいしくなーれ!
と唱えながらじっと見つめる。
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テスターを使って何度からサーモバルブが開放されるのかを見る。

サーモを確認すると87度の設定になっている。
でも90度を過ぎないと開放しない。
それにバルブの芯がずれているように感じる。
交換したほうがよいかも?



せっかくなので水温センサー(メーター)も新旧茹でてみる。
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PAP_0110.jpgPAP_0111.jpg

抵抗値に差が出た。でもこの程度はあるし、純正のメータではあんまり誤差は出ない。
でもせっかくなので新品交換。

ボルボの部品は比較的安価なので助かる。
どーせ今まで一回も交換されていないし、とにかくきちんとした初期化をしないと本当の不具合は発見できない。

交換後、チェックすると水温は高いまま。
走行してないのに水温計はレッドに向かって一直線!
心臓に悪いのでエンジンを切る。

電動ファンつきの通常の車ならば電動ファン、およびリレー、レジスターを疑うがFRボルボの場合、カップリングファンがエンジンの軸からダイレクトに駆動されているため基本的に無視できる。
もちろん、真夏でエアコン全開で使用している場合にはその限りではないけど。

カップリングファンをチェックする。
温間時には抵抗が少なくなるがちょっとその度合いが大きく感じる。
冷間時にはそれなりの抵抗を感じる。
念のため交換する。徐々にしか変化がない部品はやっかいですね。
かつてランサーでカップリングファンの異常で水温上昇が見られた。
このような部品の場合中古品は同じようにやれていることが多いので新品使用。
後から思い出したのだが交換する前に針金でグルグル巻きにして確認すればよかったがウオーターポンプをすでにはずしてあったためできなかった。
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そして基本にかえって水の流れを確認する。

ラジエターを触ってみるとアッパーホース付近は非常に熱いがロアホース付近は冷たい。
冷やしているので当たり前と思われるが実際はもっとあったかくならないといけない。
水が流れていない?
どこかが詰まっていて流れないのか?

まずラジエターを疑う。
すでに以前純正社外に交換されていたが念のためはずして水を流して確認。
多少の垢が出たくらい。問題ないと思われる。

次に水路のつまりを疑う。
アッパー、ロアーホースをはずし、サーモのもはずし水の流れを確認。
問題ない。
ラジエターを元に戻しサーモだけ抜いたままでホースをつなぎ水道水のみ注入して確認する。
今回はあくまで実験なので水だけにしたけど実際の使用には絶対だめ!!
あっという間にさびるよ。
たとえばどっかからクーラントがもれていて水だけを足していた場合、一年かからず冷却系がすべてだめになりますよ。
ある人は「俺の車はヘッドもブロックもオールアルミだから大丈夫!!」といっておりました。
へー、全部アルミなんだ!とあえて聞き流しましたがエンジンの中の冷却系には鉄の部分が多々あるのを知らないのでしょうか?
確かに純水が一番冷却効果がありますがやめてほしい。ていうかぜったいだめ!!
また、冷却効果を求めてかクーラントを必要以上に薄めて使用する人がいるけど何でマニュアルに適正な濃度が書いてあるか考えてね?
こんな裏技的なことを平気で書いてあることがありますが間違ってます。これは断言しますよ。
水温が下がらないのはほかに原因があるからです。
もしくはラジエター自体のキャパシティーが足りないか?だったらあっているものに交換すればいい。
そのときの出費はそれなりになりますが後々の修理することを考えたらたいした金額じゃない。
だってそのときにはエンジンOHか最悪は乗せ換えですよ。
それとせめて2年ごとにはクーラントは交換してね。(ロングライフクーラントはマニュアルに従って)
きれいだから大丈夫!じゃないから。

オイルと匹敵するくらい大事なことなので大きく脱線しました。ごめんなさい、、、

サーモを抜いてみてみると当たり前ですが水温はあまり上がらずラジエターもきれいに暖かい。
やっぱりサーモが疑わしい。
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今回、ウォーターポンプも交換しました。
もともとアッパーシールが劣化していてそこからもれていたし、ずいぶんと交換してないようなので交換しました。

最終結論ではやっぱりサーモか!という感じですがそこまでの過程が大事なんです。
たまたま交換したら直った!というのはやっぱり修理ではない。
そこまでの理論があって初めて修理。私はそう考えます。

部品をここまで交換すれば治って当たり前!と思われますがすべてお客様には随時確認しながらの交換です。
お客様が覚悟を決めていただいたからこそできた修理です。感謝します。

ところで今回の大震災の影響で物流がうまくいかず修理はストップ。
それにラムダランプの点灯の件もあるのでパート3に持ち越しか?

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ボルボ240 エンジン不調?パート1

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当店では非常に珍しいボルボです。
正直、まともに触ったことはありません。
エンジン不調(λランプ点灯)で入庫です。
電話では渋滞とかにはまってのろのろ運転しているとエンストすることがある。
その後のエンジン始動は問題なし。とのこと。
また、一月くらい前にはボルボ専門店で30万円!!以上かけていろいろ修理した。
その後、調子が悪くなり再度入庫させたが直らず、帰ってきたとのこと。

ボルボ専門店で直らなかった車がボルボ素人の当店で果たして完治できるのか?!こうご期待?

まずは定番のプラグチェック。
画像はありませんがやはり4本とも真っ黒。
バーナーで焼き、再利用。

てことは基本、点火系に問題あり。
もちろんλ(エンジンチェック)ランプが点灯している以上制御系に問題ありと疑うこともありえます。
以前の修理を改めてチェック。
こういった不調の場合、過去の修理履歴を再度チェックすると思わぬミスを見つけることができます。
私は基本、他人の整備は信用していません。
えらそうなことをいうようですが、人間である以上ミスはあるからです。当然自分も、、、、

まあ、履歴に記載されている項目にはこれといって問題はなさそうです。
念のためエンジンコンプレッションを測ってみましたが特に問題なし。

プラグを元に戻してエンジンをかけるとなんとかからなくなりました!!
ラッキーーーー!

もちろん燃圧も問題なし、よくトラブルになるクランク角センサー(スピードセンサー)も新品に交換されていましたが念のため抵抗を測定、問題ない。

てことは、、、、とイグニッションコイル、イグナイター(パワーステージ)を疑う。
コイルももちろん痛んできているようですが、過去にシトロエンとかでも暑くなるとイグナイターがパンクして突然エンジン始動が困難になる。冷やして動くようだったらそこだ。

冷やしてみる。当たり!!!エンジン、かかったー!!
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これです。
念のためほかの車両から(またしてもプジョー505V6)新鮮なイグナイターを取ってきて交換。
調子いい!!

その後、50キロくらい試走してみてエンジンの調子とλランプの点灯チェックをする。
ランプも点灯しないし非常に快適。

実は私はボルボに対してあまりいい印象は持っていなかったんです。(オーナーのみなさんすみません)
でも乗ってみないとわからないことも多いですね。
結構癒されます。よい車ですね。
シトロエンのハイドロ車もまったりして非常に癒されますがちょっとベクトルが違う癒され方ですね。

というわけで問題がなさそうなのでオーナーさんに連絡を取り、納車しました。

なーんだ、簡単な問題だったんだなー!と思っていたら約1月後に連絡が、、、

「エンジンは止まらないけどλランプが点いちゃった」とのこと。

やっぱ、修理は甘くねー!?次回パート2につづく?

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